気分はもう決戦

自分の解釈を放流するブログ

戦術とは

選手を助けるものとして

試合中の状況は自然状態である。そのため、選手は状況に対する概念がない場合、何を行うべきなのかはゴールをする、ゴールをさせないといったルール、あるいは自分の好きな選択に従うことになる。

戦術とは、状況に対する認識の枠組みを与え、選択肢を整理することといえる。即ち無秩序で非効率な状態を、秩序的で合理的な状態にすることである。保持時には保持時の秩序が存在し、非保持時には非保持時の秩序が存在する。また移行期は基本的には無秩序である。

チーム戦術とは、チーム内の選手同士が状況に対し同じ認識をして、同じ選択肢を持つということである。また設計を行う監督においては、空間、時間、人という資源の管理として考えられる。

もちろん戦術は概念的なものなので、意思決定プロセスを助けるに過ぎない。実行するのは選手で、選手が実行できない戦術は机上の空論である。

試合において、保持側の戦術と非保持側の戦術が相互に影響を及ぼす。相手の秩序を利用する、相手の秩序を破壊し無秩序状態に陥らせるということが起こる。具体的には、非保持時に大外を捨てるチームと対戦するならば、大外で精度の高いクロスを上げられる選手を配置しクロスを多く入れるなど。

秩序を構築するのは効率的で効率性は逓増するが、効率性はある程度のところで逓減し始める。過秩序は非効率に陥る。行動が読めるなら対策されるようになるということ。当然分かっていても止められない場合もある。

また秩序を構築することは、思考のリソースを節約し効率性を増すことであるが、秩序を維持するには物理的なリソースが必要である。秩序はそのままでは無秩序状態に移行する。つまり秩序の構築として戦術をとらえるならば時間性について考える必要がある。

 

時間性ついては後日記事にします。

 

読者の方お読みいただきありがとうございました。

何かご意見があれば教えていただけると幸いです。